バネ指について
バネ指の症状
バネ指(弾撥指)は、いわゆる指の使い過ぎによって起こり、ひどくなると指が、カクッと曲がったまま、戻らなくなり、戻す時激痛を伴ない非常に辛い状態となる。
あまり重傷だと手術の対象になり、今まで診た患者さんで、ある和裁の先生は、全部の指を手術した人もいるくらいです。
バネ指の原因
原因としては、指の腱鞘は、いわゆる 刀の鞘 みたいな状態になっていて、普段はスムーズに滑らかに動いているが、使い過ぎによって、その鞘の部分が炎症を起こし、腫れてくるので、徐々にスムーズに動かなくなり、やがて、ひっかかる様になってくると言われています。
主に、指の付け根部分に小さな硬結が出来、好発部位としては、主に親指と中指に多く見られるが、どの指にも起こる可能性がある。
バネ指の治療
当院の治療としては、まず、前腕の屈筋群(肘から手のひらにかけて)を徹底的にほぐし、そして次に指先から手のひらへ潤滑を良くし、硬結部位を中心にアイロンマッサージ(当院独自マッサージ)を行い、さらに微弱電流を用いて動きをつける。
それでも、硬結が残る場合は鍼灸(この場合の鍼は美顔鍼灸用の細い鍼)を併用(怖くない人に限る)し、治療にあてる。
つい先日も、かなりひどい親指と第4指のバネ指の患者さんが来院したが、アイロンマッサージ、微弱電流、鍼灸併用で治療期間約3カ月計14回の治療でほぼ完治しました。